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 大学の卒業式だった!ヘアセットすごく気に入ったのだけど、すぐに髪飾りが崩れてしまって大変だったし実際髪の束が出てきてしまってショックだった。でも袴は友達に好評だった!黒地がよく似合ったらしい、嬉しい。

 彼とキャッチボールした。めちゃくちゃ楽しかった。楽しすぎた。本当に運動神経良いと思う、教え上手だし。

 父親が来賓としてスピーチをした。教授は私の父親をよく誉めていて、泣いてたよと言っていた。ちょっとしんどい内容だけど私は父親が本当に嫌い。私の全てに出費を惜しんでいたことも、農学部しか学費を出さないと言われたのも、高校3年の年明けに獣医師になりたいと言ったら厄年だと言われたことも辛かった。私を初めていじめたのは両親だ。笑い話にできる人もいるのかもしれない。こんな最低な人間が泣いたという。

 自分で言うことではないが、私は自分の力だけで学業に励んだと思う。親は何も助けてくれなかった。勝手に勉強して勝手に主席になって、親は勝手に鼻が高くなっていたようだ。私の努力が親に吸い取られるようだった。こんな人間が泣いた。私に何度男だったら良かったのにと言ったか、何度容姿を貶したか。自分の都合のいいように私の思考を押さえつけて農学部に入れたのに、勝手に泣くなんて自己満足だ。

 教授には親としては最悪でしたと言ったら笑われてしまった。いい年をして反抗期だと思われてるんだろうなと察したので少ししんどかった。私だって大事にされていることは分かる。大事にされ始めた、というかお金をかけられるようになったのが本当に最近なのだ。

 親に愛されてこなかった人は精神疾患者に似ている。健康体そのものなのに脆く、繊細で、周りから大事にされない。片足が無い人だったら皆優しくするのにね。人の痛みは見えるものしか想像できない。私がそういう人の支援をしたいのはこのような考えがあるからだ。

 卒業式の飲みは楽しかったけど、父親のことを考えたらしんどくて意味の無い部分が長くなってしまった。書いていて泣いちゃった。