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 今日は「夜の少年」というフランス作家の本を読んだ。あらすじとしては、思春期前に母親を亡くした兄弟の成長を父親視点で追っていくもので、主に兄の話がメインとなる。兄は非常に優しい心を持ちながらも父親の支持する政党と反対の勢力の友人とつるむようになり、それをきっかけに家族の中に溝ができる。兄は友人とつるみながらも弟に尽くす人間だったが、ある日家の中で血だらけになって寝ているのを発見され、それが人を殺めた後だと知る。前半は思想の違い、後半は殺人者の父親としての葛藤が描かれていた。面白かったです。

 あとは岩波新書統合失調症の最初だけ少し。病気の作用としては異常セイリエンス仮定というものが有力な説となっているらしい。(aberrant salience hypothesis)
 セイリエンスと言うのは顕著性のこと。私たちは人の話を聞くときや絵を見るとき、その人の声や色に注意を向けるが、それはドーパミンを用いてそのものの顕著性(セイリエンス)を高めているからである。統合失調症ドーパミンの過剰放出が器質的疾患として分かっていて、その過剰なドーパミンによりセイリエンスがあらゆるもので高まってしまうために自己との境界が曖昧になるというような病気。幻聴は周囲の人の声で聞こえることが多いらしい。当事者に会うのは実習になるが、李愛を最大限に示すために本は読んでおこうと思う。

 久しぶりに絵を描いた。日記に載せるのは恥ずかしいんですけど、まりんに見てもらっていい感じだったので載せちゃうね。

 明日は担々麺を食べたいです。本を読み終わったら図書館でまた新しいのを借りよ~っと。