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 昨日から暇な日は1万歩歩くことをタスクとしている。昨日は夜に歩いてしまったので街灯がある道しか歩けなかったが、今日は14時に出たので土門拳記念館まで歩いた。

 池のベンチで休憩していたらおじいさんが「歩かないの?」と言ってきて、「疲れた」と言ったら「上に展望台あるけど行ったことない?」と聞かれた。本当は5回くらい登ったことがあるが、おじいさんが一緒に行きたそうだったので行ったことが無いと答えた。

登ってから酒田の風景を一望しながらおじいさんの人生について聞かされた。教育は宝だから人のためにお金を使った方がいいとか、仕事は人の幸せの上にあるとか言っていた。私はそういうことを2年前くらいに逡巡したのでよく分かった。

 海に注ぐ最上川を眺めながら、酒田は自然が綺麗だから、これ以上家なんか建てずに空き家をリフォームして住めるようにすれば生きていける人がたくさんいるだろうと言っていた。大学生のために1億円でもお金を使ってそういうお金に回すべきだと。こういう優しい人ばかりなら、平和を維持するのにエネルギーは使わないだろう。
 この前の100分で名著でやっていた中井久夫の著書に、平和と戦争についての記述が合ったことを思い出す。平和は状態であり、何も利益を生まず、それでいて維持するために永遠のコストがかかる。対して戦争は出来事であり、始まれば利益があちらこちらに生まれるので、戦争が起こることは自然のことだという趣旨だったと思う。
 私は戦争が起こる理由についてたまに考える。家族。教室、職場。小さな場所ではよく戦争が起こるからだ。実際戦争が全てなくなれば、いらなくなる仕事もたくさんある。

 おじいさんはジムニーに乗っているらしい。まだジムニー乗ってんの?と言ったら金が無いからと笑っていた。

 夜にニーアオートマタのアニメを見た。amazarashiがエンディングをしている。命にふさわしいという曲のMVのシーンが1話にあったので感動した。