2/21

 今日の昼は母親と銀だこを買いに行った。南ジャに行ったのでついでに服を見てきたが、若めの女物が一切無い。高齢化が叫ばれている今日である。

あと少しでバイトもお別れだ、寂しいけど残りのシフトで嫌なお客さんが来ないと良いな。

朝に100分で名著の中井久夫スペシャルを一気見した。彼は今年亡くなった分裂病(統合失調症の前の呼び方)の一任者で、エッセイも出していたらしい。

 有名人や歴史人の生涯を通して精神の観察をすることを病跡学というのだが、彼が終戦間もなく出版した昭和天皇の病跡学は観察眼と優しさが溢れていて、絶対読みたい。( 昭和天皇終戦後の国民からすれば非難の対象だった)

 私はめちゃくちゃ読みやすい本が好きじゃない。村田さやかのコンビニ人間がそうなのだが、口移しをされてるような気持ちになる。(私は、各々の文章は文法を正して、またその文法に即して削れば同じ最終形態に辿り着くと思っていることが前提で考えてほしい。)彼女の簡潔な文章にはそれ以上の情報の信号が無くて、味が無くてすんなり入ってくるどろどろの食べ物と似ている。そのため読みやすい(食べやすい)のも特徴の一つだ。だから内容に関してはそっか、、みたいな感想しか出てこなかった。ただ読み応えが無かったので、その理由を探るためにこんなキモい文章を書いている。

 人が何百時間もかけて作った作品を「なんか」という言葉を使って落としたくない。でも好きではないものは好きではないし、その理由を探したい。だけど好きではない理由を探す理由として曖昧な批判をしたくないというのは良い子ぶっている気がする。カルチャーの批評をする人に憧れているとかは全然無い。