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 なんかオンラインで転出届の手続きをした。まりんが教えてくれて助かった、結局学校で住所を替えなきゃいけなかったみたいだし。サイトの渡り方が苦手すぎて、あんな簡単な申請にも1時間くらいかかってしまった。
 昼過ぎに富山市立図書館に行った。ガラス博物館と一緒になっていて、とにかくすごい。階が分断されていない建物って解放感があって大好き。皆も富山に来たら絶対に行った方が良いよ、科学博物館くらい素晴らしい。人によってはそれ以上かもしれない。建築美は勿論だけど、蔵書も多いと思う。特に採光性が良くて居心地が良かった。今日住所を変えたので利用しまくるぞ!
 図書館では「明日にかかる虹」という本とよく知らない短歌集を読破した。短歌集はやっぱりって感じだけど、後ろに穂村弘の評論が載っていた。私はあまり刺さらなかったけど、評論を書く人はすごいな。そっけない作品から情緒を掬い上げるのって並大抵の技じゃないと思う。中学生の時、どうしても評論家が気に食わなくて、友達に「評論というのはいかに他人が納得する批判をできるかじゃないか」と言ったことがある。ごめんね、評論家が批評家じゃないことは勿論分かっていたのだけど、評価される嬉しさよりも批判される苦しさの方が身近だったから。それが文化的に正当で不可欠な批判だったとしても敵に見えてしまった。

 「明日にかかる虹」を読んで爆泣きしたと彼に報告したら少し内容を調べてくれて、発達障害について考えてくれた。発達障害は正直遺伝がけっこう影響するけど、親や周りの人皆が支えてくれる世界を祈る。私も低学年まで時間割を揃えられなくて、毎日立たされて泣いてたから虐げられる気持ちは分かる。何故できないのか自分でも分からないんだよね。
 そういえば彼が富山に来た時も同性愛者の養子について話し合った。私は平等性という視点からは賛成、子どもからしたらいじめなどの心配が残るので学校側に配慮を、みたいな浅い考えしかなかった。彼はゼミの先輩とも話し合ったことがある話題らしく、いろいろな意見を持っていた。異性の子どもを迎えた時の知識量やジェンダーの強要の可能性など。まさかの事態を防ぐために法律が必要なのだと改めて思った。これは私だけだと思うのだけど、マイノリティの人に対して迷える子羊というか、無害でただ自由と平和を求める高尚な人たちみたいなイメージがある。好きな人と結婚できるようになることを一心に願い続ける愛の人、みたいな。でも実際そうではなくて、人は人だし傘くらいパクったことあると思う。だから可哀そうだよという気持ちだけで突き進むのは良くないね、勿論可哀そうなところがあるのは問題です。
 その時はいろいろ話したけど私は人の意見を聞くのが好き。自分に意見が無いわけでは無いけどね。最悪の事態何てどこでも発生するのだから、こういうことはなるべく多くの人が考えた方が良いと思う。